2005年04月02日

アウトロー見聞録 第四回(寄稿:前原龍彦)

 前原です。

 最近、日雇いのキャンペーン要員のバイトをしている。

 その関係で、色々な場所に行くのだが、中には行った先でとんでも無いことに会うこともある。


 たまたまその日、私は挙動不審の男性客を発見してしまった。ここで元万引きハンターの経験が、オートマチックで働いてしまった。

 物陰から犯行を現認。店の制服警備員に引き渡した。

 店側はなれていないらしく、対応マニュアルが出来ておらず、戸惑いながら警察を呼んだ。

 私はといえば、元の身分を明かしたせいもあってか事情聴取に立ち会うように言われ、一時間ばかりそこに釘付けになった。なにぶんみんな慣れていないので、うまく供述することが出来ないのだ。


 なんとかその後の処理を警察に任せて、バイトに戻ったのが金曜日の午後。二日後の月曜日の事だ、元いた探偵社から電話がかかってきたのは。

 万引きハンターに復帰しないか? そういう電話だった。

 恐るべしは探偵社の情報網だ。大手のモールだったからそこに元の同僚がいたのか、あるいは制服警備会社との連絡が取れていたのか、それとも警察関係のリークがあるのか、たった数日の間に自分の行動が知られていた。

 もし確認しても、「知らないよ?」ととぼけられるだろう。

 だが間に受けるもんか。こっちは、名前や住所を偽った犯人を、会社がどうやってだか半日ほどで調べ上げ、家にまで押しかけるのを何件も見てるのだ。


 まったく、個人情報を隠し切ることなんて、現代社会では不可能なのかもしれないな。
posted by 久遠 at 15:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | アウトロー通信
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